河野英一特別講義メモ
・イギリスに渡ったのが30超えてから。
・日本ではデザインを勉強していない。
・英語が喋れなかったけど海外に出た。
・脱サラして5年間学校に通った。
・一年持つかどうかという経済状況だった。
・人と違うことは思い切ってやる。
・何をどう見れば欧文の知識が身につくかを話します。
・ロンドンの地下鉄は世界一古い。
・Mind the gap = 足下に気をつけろ。こんな英語は日本では学べない。向こうで知ればいい。
・ヒューマニストサンセリフを初めて作ったのがエドワード=ジョンストン。
・Undergroundは公共機関でもっとも成功したCIじゃないだろうか。
・ルネサンス時代に書かれた手書きの文字が非常に勉強になる。
・初めは大文字だけだったがやがて文字を書く量が増えて小文字が生まれた。
・アラビア数字はインドが発祥。
・こういう事を知るだけでデザインへの理解が深まり自分の作るものも変わっていくはず。
・オールドローマン体から徐々にセリフが機械的に変化してきた。ex)Bodoni
・テクノロジーによって文字も変化してきた。
・Johnston Sansはトラヤヌス碑文が手本になっている。
・なぜ手で書いたものがいいのかというと、バランスや読みやすくするための配慮が行き届いている。
・写真によって絵画が変化したように、印刷技術によってカリグラフィも変化した。
・当時情報がほとんどなかったのでジョンストンは手探りでカリグラフィの勉強をした。
・ペンの作り方から試行錯誤していたみたい。
・Johnston Sansが採用されるまでは様々な文字が入り乱れて混沌としていた。
・1970年頃になるとサンセリフがたくさん生まれ、Johnston Sansの存在が希薄になってしまった。
・Univers、Futura、Helvetica、などの勢いに負けて活字の海に呑まれてしまった。
・Gill Sansはジョンストンの弟子エリック=ギルが作った。
・サンセリフの見分け方。
Oの正円率。
Rの右下の部分。
Sのターミナルの角度。
小文字のsのカーブ。
oの正円率。
・New Johnstonは太くして強い印象にした。
・;、.、,、1を変えたり、rのカウンタースペースを小さくした。
・Old Johnstonのrのままだと空きすぎてしまって他の文字間をそれに合わせると全体的に弱く見えてしまう。
・x-ハイトを大きくした。5%ぐらいだったかな?昔の話で忘れた。Helveticaぐらい。
・x-ハイトを大きくするとモダンになるけど雰囲気や印象が崩れるから配慮が必要。
・本文を組むとHelveticaよりNew Johnstonの方が強く見える。
・Helveticaよりも幅が広いので可読性が高く、4ptでも読める。目が悪くなければ。
・Old JohnstonとNew Johnstonを比べると本文を組んだ時にNew Johnstonの方が全体が馴染んで見える。
・車の前輪と後輪の距離(ウィルベース?)と車長の関係はx-ハイトとキャップハイトの関係に似ている。
・x-ハイトによって全体が決まる。
・New JohnstonはHelveticaのムードを取り入れすぎたかも。
-New JohnstonはHelveticaがモデルだったのか?
・当時はHelveticaが全盛だった。
・Helveticaが無機質でその反対に有機的なものを求められていたのでそこを意識した。
・欧文も和文も組版をきれいに見せるためには約物をうまく扱わなければいけない。
・Johnstonは活字が流通していなかった。
・ウエイトは今で言うディスプレイタイプ一種類のみ。
・本文用に使う時にもとのJohnstonの強さを保つために太くした。
・()、「」の使い方大事。
-欧文を扱えるようになるためにはどうしたらいい?
・サラリーマン時代はカールサイス社に勤めてた。
・ドイツから届く書類の和訳の際に元の雰囲気を維持するために試行錯誤した。
・フォルクスワーゲンのキャンペーンのFuturaの文字組に惹かれた。
・今の日本人はABCを見て育ってる。あとはどれだけ気をつけて見ているか。
・メイリオは多言語化したい。
・Old Johnstonのパラつきが悪いわけではない。
・New Johnstonは極小のポイントで使われる時に力を発揮する。
・New JohnstonはLight、Medium、Boldの三つを作った。
メイリオについて
・CRTから液晶に移った。
・液晶で美しく見える書体。
・スクリーンの問題点を探る。
・RGB、ピクセル。
・スクリーン上ではRGBの縞を一つのピクセルとして表示している。
・ジャギーを緩和するためにヒンティングがかかっている。
・アウトラインから作る。
・ヒンティングをコントロールする。
・マイクロソフト内でもデザイナーもMacを使っていた。
・欧文書体ではVerdanaがあるからよかった。
・ポイントの小さい漢字の可読性を上げるのが困難。
・漢字の崩し方は行書のノウハウを参考にした。
・JIS213の二万字のうち、1/3が漢字。ひらがな、カタカナは5%程。
・欧文書体は最低でも500字、本来は1000字は必要。
・本文中20%が漢字が平均。
・どの文字を捨てて、どの文字を拾うか。
・英語はプロポーショナルに組めるようにしてある。
・MSゴシックと比較してx-ハイトを5%上げてる。
・ディセンダーを下げてる。
・和文はほんの少し上に上げてる。でも縦組みでもきれいに揃う。
・ドイツ語は単語が長いのでCondensedが多い。
・本文を組むとMSゴシックは濃い部分がある。
・欧文に関してはスカスカでお話にならない。
・ヒンティングの技術の名前がClearType。
・日本語で明瞭、外人が発音した時にめいりょうとなるようにメイリオ(Meiryo)とした。
・歴史とテクノロジーを知る必要がある。
・漠然と過去をさかのぼるのではなく考古学的にアプローチする。
・どうなってこうなったのかという流れをつかむ。
・知りたいと思えば知れるという環境のある今の日本はデザインを学ぶには最適。
・表音文字に対する理解はひらがな、カタカナで身についている。
・女性は実利的なアイデアに長けている。
・メイリオは21000字
・JohnstonからMeiryoまで100年ほどの歴史が横たわっている。